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見えないだけで月だってきっと燃えてるんだって
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たとえば美術館に飾ってある有名画家の絵画が、ある日精巧な贋作にすり替わっていたとして何人が気付くか

あるいは、足繁く通っている人間ならすぐに気付くかもしれない

だが、初めてその美術館を訪れた人がキャプションと絵画を見比べて違和感を覚えるだろうか

まずもって模倣品というのは、オリジナルを知らなければレプリカであることが評価できないものだ、ということで


さて、ここで、代替不可能性とは何なのか

上の例を引けば、他人がどれだけ模造しようと、誰が見ても贋作であると気付くような作品を作れることですかね

芸術の世界においてそれに価値が見いだされるのはごく妥当なことであるが、翻って人材に当てはめるとどうなのか

「お前がいなくなるとこのプロジェクトが立ちいかなくなるんだ」と言われるような人材にどれだけの価値があるのか

「いなくても構わない人間」よりは「いないと困る人間」の方が価値があるのは当然だとしても

実際にいなくなったときに、その埋め合わせを用意できるのと用意できないのとではどちらが価値があるのだろう


うーん、世の中がどう価値を見出すかは分からないけども、僕は代替不可能な人間にはなりたくないなぁ、と

だって、気軽に倒れられないってそれはもう大変なことだよ

そこまでしてそんなポストを得る価値があるとは思えないのです

ちょっとね、やばいかもな、と思ったので記事にしてみました

それだけです
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「人を呪わば穴二つ」という言葉がありまして

加持祈祷を生業としていた陰陽師が人を呪殺するときは、自分の墓穴"も"用意させたことにちなむことわざなんですが

つまるところ、自分の命を犠牲にすれば相手を呪殺することは可能だ(と考えられていた)ってことですよね

まあ、呪いなんて間接的な手段を使わずとも、周りの人間に返り討ちに遭うことを覚悟すれば闇討ちは成功するわけで道理は通ってます


面白いのはこの「呪わば穴二つ」メソッドは割と現代にも生きてますね

自分の身を滅ぼしても他人の不幸を願う人間はどの世の中にもいるわけで、それはひとまず措いておき

「自戒を込めて」とかあるいは口語調であれば「(ブーメラン」ってやつですね

自分に当てはまる特徴を挙げて、それを大っぴらに批難する、というやり方はどうしてかそこまで悪いことだと思われていないというか

自分を傷付けていればその言葉が他人を傷付けていうようと容認されている気がします

これを逆手に取って人を攻撃することも可能なわけで、こういうのってだいたいの場合受け取り手にその攻撃意志が伝わってしまう訳で


この風土が日本独自のものなのかとか気になりますけど、そんなに真面目に考察するところでもないので、まあこのへんで


川端康成の「花」の"別れる男に花の名を一つは教えておきなさい"という一節がありまして

"男の恋愛は「別名で保存」"ってのは当時から変わらないのだな、と興味深くもあり

でも、花が咲いてるのを見るたびに昔の人を思い出す、というのは普通にロマンチックでいいですよね

桜や金木犀みたいにどこにでも咲く花ではなく、それでいて道端で咲いているのを見かける花、というのは割と限られそうなのがまた風雅で

現代で同じ話を考えるなら、歌になるんでしょうか

「有線であの曲が流れるたび君のことを思い出す」って歌が既にありそうですね

一緒に聞いた歌、とか付き合う前にCDを勧められたとか汎用性は高そうですけど

個人的には煙草の銘柄とか小説向きかなあと思いますね

「彼女はいつもキャメルを吸っていた」的な、キャメルは重いか

あとは顔文字なんかも現代的ですかね

オリジナル顔文字を多用する女の子とか可愛いですね


何にせよ、わざわざ別れ際に言われなくても、忘れられないのが男の性なのではないかと思いますけどね

貴方が呼んでくれないのなら

こんな名前はいらない

と君は言った

貴方が触れてくれないのなら

こんな身体はいらない

と君は飛んだ

貴方が覚えてくれないなら

こんな存在はいらない

と君は消えた


なあ

この記憶は

誰のためだ?


僕が作った箱庭で

踊り続ける人形の

発条の音が聞こえるか

僕が奏でた旋律で

軋み始めた窓枠の

鼓動の音が聞こえるか

僕が壊した世界で

働き終えた心臓の

最期の音が聞こえるか


仄暗い部屋

返ってくる答え

「また明日ね、お人形さん」
朝と夜のためだけにパーカーを羽織って家を出るこの季節

ツツジの花は地面に落ちて、紫陽花はまだ色付いてないこの短い季節

通り雨が残した水溜まりに青い空が映るのを見るとどうしたってあの夏を思い出してしまって

“常緑樹だって、葉を落とすのよ”と笑った君の笑顔は既に朧気で

地面で踊る木漏れ日を目で追っているとセミの声すら聴こえてくるようで

なんだって僕はこうも永らえてるんだ、なんて自嘲も空の青に吸い込まれ

あの夏に縛られたまま、僕は新しい夏に飛び込むしかない

息が苦しくなって、顔を上げれば、またそこに涼しくて哀しい秋が待ってると信じて
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