見えないだけで月だってきっと燃えてるんだって
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がらんどうの廃材置き場で僕は
ハチミツ色した夢を拾った
あの日君が捨てた花束に
とてもよく似た不透明な五弁花
カチリ、歯車の回る音
振り向いた僕に小鳥の嘲笑
「モエナイゴミハモヤサナイゴミ」
脳裡を舐めまわす灰色の炎
セピア色に変色した僕の笑み
永遠を棄てたのはきっと君が先
だけど、ここに来たのは僕だけ
砕けた水晶の山に腕を差す
痛みの中に君の声を探すふり
燃え落ちた夕日が廃墟を照らす
小鳥が蜜色の夢を啄ばむ音
「アセスルファムカリウムノアジ」
涙の形をした空っぽの雫
君の悲しみもきっと真っ白で
夜が来て色彩がかすみ始める
足元に咲いた花も鈍色に朽ち
青かった小鳥の髑髏は笑う
月に透かせば水晶もひどく歪つで
きっと狂ってるのは僕の平衡感覚
遠くで鐘の落ちる音
そろそろここも崩れる時分
ポケットに詰め込む夢の亡き骸
小鳥は傾いた十字架の下に
錆びた鉄筋の朽ちる軋みが聞こえる
月影の作る扉にそっと手をかけ
あん、どぅ、とぅろわ
白い世界に延々と続く廃材の山
さよなら僕のちっぽけな世界
ばいばい、君と世界がくれた全てに
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